BALIのお葬式
小さな村だったけど、遺骨を入れる「牛さん」は5頭ほどいた。初めて見る「バリのお葬式」は、日本のそれとは違って、なんだかお祭りのようだった。子供達もみんな正装しているが、牛に乗ったり(いいのか?!)走り回ったり、どう見ても村のイベントだった。
僧侶や王族、お金持ち以外の一般人は、お葬式にとてもお金がかかる為、亡くなったらいったん土葬する。何年かしてお金が出来たら村で合同葬をするそうだ。その時遺体を掘り起こす...。うーん、神聖な儀式になんだけど、掘り起こすのは日本人的な感覚だと.....って感じだけど。で、掘り起こした後、きれいにして新しい服を着せ、棺に入れるらしい。
一般の見学者が見られるのは、この棺に入れられてから。大きな櫓を先頭に、ガムラン隊、参列者と続いて火葬場へ向かう。火葬場には、例の牛さんが並んでいて(そこにもご遺体が)、長いお祈りの後に火葬され、海に流されるのだそうだ。自然に還るってことなのかな。
結局、最後までいることはしなかったけど、バリでは生と死が、普通に生活の中に入り込んでる気がしたなあ。亡くなった時の悲しみは、みんな同じだろうけど、受け入れ方が日本人とは違う気がした。死は次ぎなる生への旅立ちなんだよね、ここでは。
2001年 ある村のお葬式
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男の人が持っている棒には、小さいバビとベベ。お供えだそうです。かごに入れられたヒヨコを手にした人がいたので「それは?」と聞いたら、ニヤッと笑いながら、いきなり中華包丁並みの刃物を差し出された....。や、やっぱり「お供え」だよね...。
めちゃくちゃ楽しそうにしてはりました...。